ガバナンスとコンプライアンス

ヘンケルは、ローカル・グローバルを問わず、コーポレートガバナンスとコンプライアンスの強化に積極的に取り組んでいます。責任ある経営プロセス、さまざまな法的要件の遵守、文化的相違の尊重はグローバル市場で成功するための礎です。

あらゆる活動で倫理性を追求する企業として、ヘンケルのイメージや評判は社員一人ひとりの適切な行動と切り離すことはできません。ヘンケルの社員には、法律や基準を尊重し、利益相反を回避することが求められます。また、ヘンケルが事業を展開するさまざまな国や文化圏において、現地の慣習、伝統、社会的行動に配慮と感謝の意を示さなければなりません。ヘンケルは企業倫理を徹底します。不適切な行動はヘンケルにとって不利益をもたらすものであり、法律違反は断固として認められません。コンプライアンスはヘンケルのビジネスプロセスにおいて不可欠な要素です。

経営委員会がコンプライアンス組織に対する全般的な責任を負います。ヘンケルのコンプライアンス組織は、法律や社内基準がグローバルレベルで遵守されているかを確認します。グローバル責任者である「顧問兼チーフ・コンプライアンス責任者(CCO)」の指揮の下、ヘンケルはグループ全体を網羅するコンプライアンス組織を設立しました。企業コンプライアンスオフィスが中心的な役割を担い、各地域にコンプライアンス責任者が配置されます。部門横断型のコンプライアンス&リスク委員会(CRC)や、ヘンケルの管理部門および事業部門のメンバーがCCOをサポートします。CCOの業務と責任範囲は明確に定められています。

コンプライアンス組織には、違反の「防止」、「検知」、「対応」という3つの機能があります。グループ全体のコンプライアンス活動の運営および研修プログラムの調整を担い、社内外の規定に準拠しているかどうかを確認します。また、グローバルレベルで拘束力のある社内基準の策定と導入を支援します。

コンプライアンスに関する議題は、経営委員会、監査委員会、株主委員会、その他全社レベルおよび地域レベルの複数組織に対して定期的に報告され、協議と連携が行われています。

補足情報

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データ保護管理体制

ヘンケルは、法規則に従い個人データの取り扱いに細心の注意を払っており、データ保護管理体制を整備することでコンプライアンスを徹底しています。ヨーロッパを対象としたデータ保護管理体制については、2019年に外部監査機関による監査が行われました。IDW PS 980(監査基準)に基づきIDW PH 9860.1を十分に考慮したうえで、適切かつ実効性のある体制が敷かれているかを確認する監査です。こうした特別監査はEU一般データ保護規則の施行後に実施され、ヘンケルはこれに初めて合格したドイツ企業のうちの一社です。

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コンプライアンス管理体制

ヘンケルのコンプライアンス文化には、コンプライアンス管理プロセスの継続的な監視と改善が含まれます。ヘンケルのグローバルコンプライアンス管理体制は、2022年に外部監査機関による再監査が行われました。IDW PS 980(認証基準)に基づきISO 37301を十分に考慮したうえで、独占禁止法や不正防止といった観点から適切かつ実効性のあるグローバルコンプライアンス管理プロセスが敷かれているかを確認する監査です。ヘンケルは、こうした特別監査の合格実績を積み重ねています。