ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
ジャパンビューティー イノベーションハブ
シュワルツコフと資生堂プロフェッショナルが長年培ってきたヘアカラーのイノベーションとトレンド、プレミアムヘアとスカルプケア、育毛ケア、スタイリング、パーマソリューションなどの専門知識を活かし、アジアにおけるヘアプロフェッショナル事業の拠点となることを目指します。
私たちは、人々の生活向上を支援します。私たちの社会的責任は、機会均等を促進し、ダイバーシティ(多様性)を強化し、人権を尊重することにあります。社員の生涯学習の機会と魅力的で健全な職場環境を提供します。世界各地で社会の発展や教育を受ける機会を提唱し、緊急時には支援を提供します。
事業成功の基盤である、クラス最高の製品パフォーマンスと化学物質の安全性を確実に提供します。
ヘンケルのサステナビリティ戦略は、ヘンケル コンシューマーブランドとアドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)それぞれの事業部門戦略にも反映されています。製品ポートフォリオの個別課題に沿って、各事業、ブランド、テクノロジーの持続可能な開発を進め、重視するポイントの優先順位を決めてきました。
私たちは、幅広い製品ソリューションとテクノロジーによって、経済・環境・社会の変革を後押しし、パートナーとともに前進していきたいと考えています。そうすることで、私たちも地域社会や世界全体で持続可能な開発に大きく寄与し、経済的な成功を達成すると同時に責任あるビジネスの方向性を見出すことができるでしょう。その実現のためには、信頼できる最高水準の製品品質と安全性をお客様に提供しなければなりません。
新たな製品を生み出すたびにサステナビリティへの貢献を果たすことが、私たちの継続的かつ意欲的な目標です。また、2025年までに、当社製品の包括的なサステナビリティ特性をお客様に提示します。製品ポートフォリオと企業全体の両観点から、持続可能な変革がどの程度進んでいるのかを測定します。2030年までの全社的な目標では、事業活動、製品、サービスによって生じる環境フットプリントに対して創出する価値を3倍にするとしています(基準年2010年比)。
当社の事業部門によるサステナビリティの取り組みについて、詳細はこちらをご覧ください。
透明性の高い報告、情報開示、エンゲージメントの面において、サステナビリティを事業ガバナンスに組み込みます。
責任ある行動とサステナビリティの成果を測定するためには、透明性を確保することが極めて重要です。これは、社内外のいずれにも当てはまります。ビジネスパートナーやコンシューマーだけでなく、投資家や金融市場も、サステナビリティ志向の製品やソリューションへの関心を高めています。また、バリューチェーン全体に自社の活動がどの程度影響するのかを把握しておくことが、より大きな意味合いを帯びています。持続可能な資金調達や法整備が国際的にも進展しており、透明性のさらなる向上に向けた原動力となっています。
同時に、私たちのサステナビリティを評価および管理し、企業やバリューチェーン全体で目標に向けた進捗度合を測定できるようにしておくことも重要です。この実現のために、デジタルソリューションを推進し、事業部門や管理部門の域を超えた連携や世界中の外部パートナーとの協力を進めています。こうして情報基盤を強化し、サステナビリティパフォーマンスに対する信頼を構築しているのです。私たちは、サステナビリティを事業のガバナンス、プロセス、ポリシーにより深く組み込むと同時に、透明性のある報告、情報開示要件へのコンプライアンス、エンゲージメントを推進するという意欲的な目標を掲げています。
また、独立したサステナビリティ専門家による成果の測定と認定を行うことで、透明性を確保しています。
当社は、サプライヤー管理の一環として、上流サプライチェーンの透明性とトレーサビリティの向上に努めています。例えばパーム油産業などでは、持続可能な農法と公平な労働環境を整備するうえでこうした取り組みが重要であると考えています。ヘンケルがAction for Sustainable Derivatives(ASD)に加盟しているのはそのためです。2019年に設立されたASDは、パーム(核)油のバリューチェーンにおける透明性を高めるために、さまざまな業界の企業が連携して取り組んでいるイニシアチブです。2023年には、サプライヤーと連携してパームベースの共同サプライチェーンを可視化することにより、搾油工場のトレーサビリティを89%に維持しつつ、農園のトレーサビリティを52%に引き上げました。こうした成果は、外部のサステナビリティ・コンサルタントの支援を得て実現したものです。私たちは先進的なパートナーと協力しながら、デジタル技術を活用してパーム油産業におけるトレーサビリティと透明性の向上に努めています。今後もヘンケルは、サステナブルな調達に向けた取り組みを継続していきます。
私たちは、製品ポートフォリオの変革が持続可能な形で進んでいるかどうかを数値で把握したいと考えています。この評価プロセスを通じて、ポートフォリオの中でサステナビリティに大きく貢献している製品を具体的に特定します。バリューチェーン全体を対象とした評価を行い、あらゆる領域へのインパクトを考慮します。
ヘンケルのアドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)事業部門では、社内のポートフォリオ評価プロセスに基づいて、製品ポートフォリオがどの程度サステナビリティに貢献しているかを分析しています。この評価結果を経営戦略と製品開発に反映させることで、最新の科学的知見に基づく持続可能なポートフォリオを調整していくことが可能です。バリューチェーンにおける気候変動の影響、循環性、安全性、天然資源の確保といった重要テーマが主な評価基準となります。これらの基準に沿って、評価対象の製品を4つのカテゴリーに分類します。「Challenged(改善の余地あり)」と「Straight Performer(標準)」のカテゴリーに属する製品は、サステナビリティに直接的には貢献していません。「Contributor(貢献が認められる)」のカテゴリーは、サステナビリティの向上に貢献している製品を表します。「Pioneer(貢献を先導している)」のカテゴリーは、特に優れた貢献をしている製品を表します。コンシューマーブランド事業部門も、コンシューマーグッズのポートフォリオをサステナビリティの観点から評価できるよう、分類体系の構築に取り組んでいます。
独立したサステナビリティ専門家による評価と承認により透明性が高まり、当社のサステナビリティ戦略が効果的に実施されているかについて、重要なフィードバックが提供されます。
パートナーとともにサステナビリティへの影響を調整し、サプライチェーンにおける責任ある事業活動につなげます。
持続可能な開発を実現するためには、行動を約束し、影響力のあるパートナーと連携する必要があります。さまざまな視点を取り入れた相互連携は、複雑でグローバルに絡み合うサステナビリティの現状を理解するうえで特に強力な基盤となります。このように、専門知識とリソースを効果的に融合させることで、変革を加速させることができるのです。ヘンケルにおけるコラボレーションとは、責任あるビジネス慣行を取り入れ、バリューチェーン全体で連携して持続可能な対応を行うことを指します。
したがって私たちは、サプライヤーとの連携も含めた責任ある調達アプローチを通じて、サプライチェーン全体でサステナビリティを捉えています。同じように重要なのはお客様との連携です。また、持続可能で資源効率性に優れた消費を促すためには、小売パートナーと密接に連携することも重要であると考えています。
ヘンケルはステークホルダーとの対話にも積極的に取り組んでいます。業界の代表者や市民社会で活動する人々と共に世界中のイニシアチブに関わっており、政治社会に関する議論にも参加しています。こうしたネットワークを活用することで、経済、環境、社会における影響をより俯瞰的に評価し、体系的なソリューションを共同で開発できるのです。
当社の責任ある調達アプローチでは、人と地球の利益のため、サプライチェーン全体のサステナビリティ側面を重視し、パートナーと共に変革を推進することを目指しています。サプライヤーとの集中的な対話と協力を続け、持続可能な慣行と人権尊重を促しているのはそのためです。私たちのミッションは、コンプライアンスに留まらずバリューチェーン全体における影響と変化を促進し、お客様にとって持続可能な価値を創出することです。
パートナーとともに100%責任ある調達を実現することが、私たちが目指し続けてきた目標です。私たちは、世界中で調達を行う企業として考え方や責任感を共有しています。こうした責任ある調達戦略に基づき、全ての地域、事業部門、原材料グループにわたり、責任ある調達元の選定に取り組んでいます。
持続可能な調達慣行を確立するには、世界中のサプライチェーンのすべての意思決定者がサステナビリティを念頭に置いて行動することが不可欠であると確信しています。そのためには、この責任を根本的に認識するとともに、正しい態度をもってスキルと知識を高める必要があります。