ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
ジャパンビューティー イノベーションハブ
シュワルツコフと資生堂プロフェッショナルが長年培ってきたヘアカラーのイノベーションとトレンド、プレミアムヘアとスカルプケア、育毛ケア、スタイリング、パーマソリューションなどの専門知識を活かし、アジアにおけるヘアプロフェッショナル事業の拠点となることを目指します。
森林、土地、水を中心に生物多様性の保護と回復に努め、責任ある資源管理を徹底します。
世界人口の増加と経済活動の加速による消費の拡大と資源不足が生態系に及ぼす影響は日ごとに増しています。生物多様性の保全はヘンケルにとって重要です。なぜなら、正常な生態系と健全な土壌は、持続可能な農業と生産活動における原材料使用の基礎として欠かせないものだからです。
ヘンケルのサステナビリティ戦略は生物多様性の保護と回復を目指すものであり、とりわけ森林、土地、水に重点を置いています。私たちは、この原則を自社施設での活動に適用するだけでなく、責任ある原材料管理と再生可能原料をベースとした材料の使用を推進しています。環境、経済、社会配慮に適合していれば、製品の全体的な特性を最適化するためにそれらの原材料を使用しています。再生可能原料は、すでに洗剤、石鹸、シャンプー、スティックのり、壁紙用接着剤など多くの当社製品において、主要原料となっています。再生可能原料を購入する際にも、環境面や社会面への配慮に努めています。
私たちは、生物多様性保護や森林破壊に対する最新の取り組みを注意深く追っています。それらの活動から生じる期待に沿って、ヘンケルのアプローチを発展させ続けています。外部関係者との対話やコラボレーション(協働)、業界のイニシアチブへの参加などもその一環です。2020年9月、ヘンケルは、Business for NatureのCall to Action(行動喚起)に署名し、各国政府の政策立案に自然保護を組み込むよう要請しました。また、開発組織ソリダリダードと共に、パーム油およびパーム核油業界の小農を支援し、クライメート・スマートな農法を促進するプロジェクトに取り組んでいます。
森林は二酸化炭素吸収源として機能する、生物多様性保護の鍵です。また、森林は私たちに木材などの原材料を提供してくれます。ヘンケルは、森林伐採を行わず、持続可能な方法で原材料を調達することを約束します。私たちの目標は、生態学的価値の高い原生林や二次林の森林破壊を防止することです。これには泥炭地などの高炭素貯蔵地域が含まれます。ヘンケルは、森林破壊ネットゼロに取り組むとともに、サプライヤーが当社の責任ある調達ポリシーの一環としてこの取り組みを支持することを期待しています。
紙製品の需要は世界的に拡大しています。世界自然保護基金(WWF)の最新の調査によると、世界の木材消費量は年間43~50億m3で、持続可能な形で伐採できる量を超えています。このような方法で木材の調達と生産を続けると、生態学的価値の高い地域で森林破壊を招く可能性があります。ヘンケルは、パッケージングに使用する紙および段ボール材料に100%リサイクル原料を使用し、バージン繊維が必要な場合には持続可能な方法で管理された森林由来の原料から調達することを目標としています。
私たちはサプライヤーが、森林破壊ネットゼロの目標を支持することを期待しています。サプライチェーンの透明性の向上は、紙包装のサプライヤーとの協力における焦点です。これには、調達する原料のトレーサビリティも含みます。
2023年にヘンケルは、段ボールおよびプリント紙業界の主要サプライヤーを対象に包括的なアンケート調査を実施しました。調査結果によると、ほとんどのサプライヤーが1つ以上の認証システムを利用しています。つまり、当社が購入しているバージン紙と段ボールの89%は認証を受けていることになります。
パーム油およびパーム核油由来原料は、ヘンケルがサプライチェーンのサステナビリティを積極的に推進していることを明確に示す例です。パーム油、とりわけパーム核油とその派生品は、洗剤、家庭用洗浄剤、ヘアケア製品、ボディケア製品に使用される界面活性剤の生産に必要な重要な再生可能原料です。
そのため、ヘンケルは製品の原料を徹底して持続可能なパーム油およびパーム核油から生産することを目標としています。これを踏まえ、原材料の調達先企業やその他のパートナーと協力し、小農からコンシューマーまで、パーム油のサプライチェーンに対し影響力を行使しています。
小農は世界のパーム油の約40%を生産していますが、その製品の生産性や品質は大規模農園に比べてはるかに低いのが現状です。多くの場合、小農は生産性向上のために必要な技術的知識を得る機会がなく、金融サービスも利用できません。収穫物がRSPOの定める基準に達しないために、パーム油市場への出荷が制限されることを懸念する農家もあります。ヘンケルは、開発組織ソリダリダートと協力してこうした課題に取り組んでいます。
ヘンケルはドイツの持続可能なパーム油フォーラム(FONAP)創立メンバーであり、そのいくつかのワーキンググループにも参加してきました。また、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)にも積極的に参加しています。RSPOの基準には、環境的要素に加えて、次第にサプライチェーン全体の人権擁護が組み込まれるようになっています。
地球上の水資源は、均等に分布されていないだけでなく、気候変動や汚染拡大、濫用によって脅威にさらされています。私たちは責任をもってこの資源を使用することの重要性を認識しています。とりわけ、健全な水の生態系は生物多様性を守るために重要です。
ヘンケルでは、水はバリューチェーン全体で重要な役割を果たしています。生産工程の一環としても、製品の材料としても水を使用します。また、多くのヘンケル製品は、使用する際にも水を必要とします。
このため、製品の生産と使用における水の使用量を削減することが重要です。改善に適したアプローチを特定するため、私たちはさまざまなステークホルダーと緊密に協力してきました。例えば、バリューチェーン全体で私たちが水に与える影響を調査しています。これには、原材料のウォーターフットプリント、生産工程および製品使用時の水の消費量、廃水処理量の調査が含まれます。責任ある水管理に関わるヘンケルのアプローチについて詳しくは新たな水についての見解をご覧ください。
さらに、ヘンケルはコンシューマー向け製品のマイクロプラスチックによる環境汚染防止にも取り組んでいます。