パーム油およびパーム核油由来原料は、ヘンケルがサプライチェーンのサステナビリティを積極的に推進していることを明確に示す例です。パーム油、とりわけパーム核油とその派生品は、洗剤、家庭用洗浄剤、ヘアケア製品、ボディケア製品に使用される界面活性剤の生産に必要な重要な再生可能原料です。
そのため、ヘンケルは製品の原料を徹底して持続可能なパーム油およびパーム核油から生産することを目標としています。これを踏まえ、原材料の調達先企業やその他のパートナーと協力し、小農からコンシューマーまで、パーム油のサプライチェーンに対し影響力を行使しています。
小農は世界のパーム油の約40%を生産していますが、その製品の生産性や品質は大規模農園に比べてはるかに低いのが現状です。多くの場合、小農は生産性向上のために必要な技術的知識を得る機会がなく、金融サービスも利用できません。収穫物がRSPOの定める基準に達しないために、パーム油市場への出荷が制限されることを懸念する農家もあります。ヘンケルは、開発組織ソリダリダートと協力してこうした課題に取り組んでいます。
ヘンケルはドイツの持続可能なパーム油フォーラム(FONAP)創立メンバーであり、そのいくつかのワーキンググループにも参加してきました。また、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)にも積極的に参加しています。RSPOの基準には、環境的要素に加えて、次第にサプライチェーン全体の人権擁護が組み込まれるようになっています。