ヘンケルにとってダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)はビジネスにおける責務であり、企業文化を構成する不可欠な要素となっています。一体感を大切にする文化の構築を目指し、ダイバーシティのポテンシャルを十分に発揮できるエクイティの実現に取り組んでいます。私たちは、多様性のある職場とオープンで感謝を伝え合う企業文化こそ、グローバルな世界で成功するための重要要素であると確信しています。異なる見方、文化、考え方があるからこそ、独創的で画期的な製品、サービス、ソリューションが生まれ、多様化するマーケットやステークホルダーのニーズに応えることができるのです。ヘンケルでは多数のプログラムや研修コースを用意し、ダイバーシティに対する理解と認識を深めながら、インクルーシブな企業文化を推進しています。
オープンで感謝の心を持った文化を醸成するために、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)をテーマにしたインタラクティブ動画を継続的に提供しています。また、既存の内容を補完するものとして、意識的なインクルージョンというテーマを取り上げた対話型eラーニングコースを新たに設けました。管理職向けにはハラスメント防止のためのコンプライアンス研修を実施し、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの問題に対する意識の向上と、マイノリティや正当な評価を受けられない人々の保護に努めています。
ダイバーシティとエクイティの分野における重要な出来事としては、全世界の社員を対象に、性別を問わない育児休暇制度を導入しました。この制度は、最大8週間の完全有給育児休暇を保証するもので、養子縁組、里親、LGBTQ+のカップル、ひとり親を含むすべての社員に適用されます。制度導入に対しては非常に好評を得ており、2024年に育児休暇を取得した社員の数は、全世界で前年比約30%増加しました。