パーシルには、世界初の自己活性洗剤という画期的な始まりから、エネルギー利用と環境保護の領域での大幅な前進、持続可能な事業の実現への大きな貢献、そして計量とパッケージの進歩まで、115年以上の成功の歴史があります。サステナビリティの先駆者として、パーシルは持続可能な事業の推進に重要な役割を果たしています。
パーシルの歴史は、ヘンケルのサクセスストーリーと切り離して考えることはできません。20世紀の初め、洗濯には、何日とは言わないまでも何時間もかかり、女性たちにとってはつらい重労働でした。フリッツ・ヘンケルは女性の洗濯の負担を減らしたいと考え、1876年にヘンケル&シー社を設立すると、1907年には世界初の自己活性衣料用洗剤のパーシルを開発しました。これによって世界の常識だった骨の折れる洗濯は終わりを告げるとともに、パーシルの成功に伴って、ヘンケルの成功の物語も始まりました。
“Persil” という名前は、この製品に含まれる最も重要な2つの化学物質、Perborat (過ホウ酸塩)とSilicat(ケイ酸塩)からとったものです。ヘンケルは、洗剤と漂白剤という画期的な組み合わせを粉末にして開発したのです。こうしてパーシルを溶かした水に洗濯物を入れて煮るだけで洗濯と消毒を済ませることができるようになり、塩素系漂白剤は必要なくなりました。1908年にヘンケルが生産したパーシルは4,700トンでしたが、1915年までに、その量はすでに3倍に増えていました。