地球環境の再生

ラベンダー畑

私たちは、ビジネスモデルの環境側面の変革に向けて取り組んでいます。この意欲的目標を達成すべく、資源効率に優れたネットゼロの未来に向けて、プロセス、製品、原材料の使用を変革していきます。気候変動の緩和策、機能的な循環型経済、自然や生物多様性の保護に重点を置いています。

気候

ネットゼロの事業を目指して、事業と原材料の脱炭素化を実現します。

気候変動は、現代における深刻な課題の1つです。私たちは地球温暖化を1.5度未満に抑えるというパリ協定の目標にコミットしています。気候変動の緩和は、ヘンケルの気候戦略の根幹をなす要素です。

科学的根拠に基づくネットゼロ目標の策定は、最初のステップにすぎません。ネットゼロを着実に進めるには、ビジネスモデルの総合的な変革を行うと同時に、ビジネスパートナー、お客様、そして社会全体と連携する必要があります。このため、ヘンケルはバリューチェーンの内外においてパートナーと協働する主要な活動分野を特定し、排出削減目標を達成するとともに、ネットゼロの未来への移行を支援します。

循環利用

業務、製品、パッケージ、テクノロジーを通して、循環性を推進します。

持続可能な価値創出と気候保護のためには、有限な天然の化石資源の消費から経済成長を切り離し、循環型経済を発展させることが重要なアプローチとなります。

ヘンケルは、パッケージに関わる責任を意識しています。私たちはサステナビリティ向上の取り組みを進めており、その実現に向けて、一連の意欲的な目標を掲げています。当社の戦略は循環型経済を念頭に置いており、持続可能な調達先から原材料を確保し、パッケージにスマートデザインを採用するといった対策に力を注ぐことで、循環化の実現を目指しています。また、パッケージバリューチェーン内の企業や組織と連携し、リサイクルのためのインフラの整備を推進しています。

自然

責任ある資源管理を徹底させ、森林、土地、水を中心として生物多様性を保護・回復します。

世界的な人口増加と経済活動の加速によって、物資の消費が増え資源が不足するにつれて、生態系にかかる負担は増加の一途をたどっています。その悪影響はすでに見られはじめており、IPBES(生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学・政策プラットフォーム)が発表した報告書によれば、人類の活動によって約100万種の生物が絶滅の危機に瀕しています。

ヘンケルは、種の多様性と生物多様性の保護を重視しています。健全な生態系と土壌の生物多様性は、持続可能な農業を営み、生産用の原材料を使用するうえで重要な基盤を構成します。当社のサステナビリティ戦略は、森林、土壌、水を特に重視しながら、生物多様性の保護と復元を目指しています。ヘンケルではこうした原則を生産施設に適用するとともに、責任ある原材料の管理体制と、再生可能原料をベースとした材料の利用を推進しています。