ヘンケルは、影響力のあるイノベーションを加速させるとともに、イノベーション・アプローチの強化にも取り組んでいきます。例えば、デジタルツールやデータを活用することで、消費者行動や市場の傾向について、より迅速により良いインサイトを得られるようにします。また、組織全体において、市場に即応した意思決定を行います。外部パートナーとのコラボレーション(協働)においてもオープンイノベーションの力を一層活用し、アジャイル手法の使用やイノベーションセンターへの継続的な投資を行っています。さらに、中核となるカテゴリーおよび地域でも、イノベーションやブランドへの投資を続けています。
ヘンケルは、サステナビリティを競争上の優位性をもたらす真の差別化要因として強化していきます。サステナビリティは、競争力を確保し、事業を成長させ、お客様やあらゆるステークホルダーの皆様に価値を創出するために必要不可欠な要素です。
私たちは、持続可能な開発を推進するため、2030+ Sustainability Ambition Framework(2030年以降の意欲的なサステナビリティフレームワーク)の中で意欲的な目標を定めています。これは現在までの進捗状況に基づいて設定されたものであり、当社は目標達成に全力で取り組んでいます。目標にはさまざまなESG要素を取り入れ、重点分野を以下の通り定めています。
私たちは、両事業部門が持つイノベーション力、社員の幅広い知識、製品とお客様との豊富なタッチポイントなど、ヘンケル独自の強みを活かしてこれらの取り組みを進めていきます。関連するサステナビリティ指標の評価では、当社の成果と進捗状況を重要かつ公平な観点から確認することができます。
ヘンケルは、デジタル化がもたらす機会を活用してお客様にとっての付加価値を高め、コンシューマーの皆様と直接交流し、デジタルを活用した販売手法の拡大に努めています。その過程で、重点的なサポートを通じてデジタル人材の確保を進めており、最終的にはデジタル事業への取り組み強化と効率性の向上を目指しています。この分野では、デジタルチームとITチームを統合して2019年に設立されたデジタル部門ヘンケルdxが重要な役割を果たしています。