それ故に、ヘンケルは、2024 年「意義ある成長」アジェンダのサステナビリティビジョンに従い、ネットゼロへのロードマップを示し、バリューチェーン全体の排出削減目標を大幅に拡大しました。ネットゼロの達成に向けて、ヘンケルは以下の目標を定めました。
数度の気温上昇は大したことではないと思われるかもしれませんが、地球の未来には大きな違いをもたらします。地球温暖化を2050年までに摂氏1.5度未満に抑え、気候変動に関する国際連合のパリ協定のコミットメントを達成するためには、2050年までに世界全体の二酸化炭素排出量をネットゼロにする必要があります。この意欲的な目標を達成するには、各国政府や企業が、イノベーションを推進してこの課題に取り組まなければなりません。
気候変動は、現代人が世界的に直面する深刻な課題の1つです。ヘンケルは、パリ気候協定が掲げる1.5度目標の実現に取り組んでいます。私たちは気候変動とその影響を、当社のサステナビリティ活動やリスク管理の一環としてとらえながら、バリューチェーン全体で対策を進めています。こうした対策は、2つの観点で私たちにとって重要な意味を持ちます。1つ目は、世界の温室効果ガスバランスに対して当社の事業活動が与えている潜在的影響、そして2つ目は、当社の事業活動に対して気候変動が与えている潜在的影響です。当社のサステナビリティ戦略では、直接的・間接的な温室効果ガス(GHG)排出量だけでなく、それが気候に与える潜在的影響にも配慮しています。