ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
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2019/11/12 デュッセルドルフ、ドイツ
接着剤、シーリング剤および機能性コーティング剤の世界大手メーカーであるヘンケル社は、自動車用一体成型CFRPホイールの世界的大手であるオーストラリアのメーカー、カーボンレボリューション社へのマトリックス樹脂の戦略的供給契約を締結した。両社のコラボレーションでは、ヘンケルのメルボルンの近くの既存のプラントに設立した専用製造設備を使用する予定である。
現在、自動車産業では軽量化のためのソリューションがグローバルで求められている。回転質量、アンスプラング・マスの性質から、ホイールは車体全体の重量における割合が最も重要な部品であるため、一体成型のCFRP材はグローバルに展開する自動車メーカーにとっては新しい選択肢となる。一体成型CFRPホイールは従来のアルミホイールに対して40 ~ 50パーセントの軽量化、また魅力的な表面仕上げを提供することができる。
ヘンケルの自動車部品事業部のシニア・ビジネスディベロップメント・マネージャーである、コンラド・ブリモ・ハイエックは「カーボンレボリューション社と長年にわたり緊密に相互協力を行い、当社は、すでに実績のある製品ポートフォリオを拡張し、グローバルな自動車メーカーの厳しい要求事項を満たす独自のソリューションを生み出す複合材技術を開発した。」と述べた。そして「カーボンレボリューションとの協力で目標としているのは、最良のソリューションの活用、そして様々なグローバル自動車メーカーへのCFRPホイールの提供である。ヘンケルの欧州およびオーストラリアという2つの生産拠点から現実的なサポートが可能である。」と続けた。
カーボンレボリューションのCFRPホイールは現在、世界的に有名なスポーツカーのいくつかのモデルに使用されている。アンスプラング回転質量が著しく低減するため、車両のハンドリングに直接的にメリットを与える。また、複合材ホイールの低い慣性のおかげで、ステアリング性や走行性に優れ、加速やブレーキレスポンスまで改善されるのである。持続可能性の点からも、この技術は燃料や電力効率を向上させ、自動車メーカーのCO2放出バランスの低減に寄与する。
「軽量化部品として、CFRPホイールは、車両を加速・減速する際、ホイールのスピンアップ、元へドラッギングするためのエネルギー消費量を最小に抑えることに大きく寄与する。このため、内燃エンジンの燃料やハイブリッド車や完全EVのバッテリーを節約し、それらの能力を最大にする。」とカーボンレボリューションの最高技術責任者であるブレット・ギャスが述べている。「さらに、ヘンケルの高度な材料技術(マトリックス樹脂)により、CFRPホイールはスチール製やアルミ製ホイールと比べてNVH全般を低減することができる。つまり、自動車メーカーにとっては騒音を低減できるうえに軽量化が可能であることを意味するのだ。」
※本プレスリリースは、2019年10月7日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。