ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
ジャパンビューティー イノベーションハブ
シュワルツコフと資生堂プロフェッショナルが長年培ってきたヘアカラーのイノベーションとトレンド、プレミアムヘアとスカルプケア、育毛ケア、スタイリング、パーマソリューションなどの専門知識を活かし、アジアにおけるヘアプロフェッショナル事業の拠点となることを目指します。
2022/07/04 東京/上海/ソウル/タイ/シンガポール
東京/上海/ソウル/タイ/シンガポール - ヘンケルは、資生堂のアジア太平洋地域におけるプロフェッショナルヘアビジネスの買収を完了しました。この買収には、使用許諾を得た『SHISEIDO PROFESSIONAL』ブランド傘下の、『サブリミック(SUBLIMIC)』や『プリミエンス(PRIMIENCE)』といった主要プロフェッショナルヘアブランドの取得を含みます。
ヘンケルと資生堂はさらなる事業成長に向けて密接に協力してきましたが、資生堂が今回ヘンケルの子会社となった日本法人の株式の20%を保持することで、その協力体制がさらに強化されます。今回の買収に関する契約は、2022年2月9日に締結されました。買収したビジネスの2021年度の売上高は1億ユーロを超え、社員数は500人前後と報告されています。
ヘンケル コンシューマーブランド アジア地域プレジデントのデイビッド・タンは、「当社は、アジア太平洋地域におけるビューティーケア事業を成長させるという明確な目標を持っています。今回の買収により、この地域におけるプロフェッショナルヘアビジネスのリーディングプレイヤーになり、日本と中国における市場ポジションを大きく向上させることができました。同時に、韓国におけるプレセンスと、タイにおける最大手としての地位を確立することができています」と述べています。
ヘアカラーのイノベーションとトレンドにおいて世界を牽引するシュワルツコフプロフェッショナルの成功を礎に、資生堂プロフェッショナルを加えることで、ジャパンビューティーのプレミアムヘア剤とスカルプケア剤、脱毛防止剤、スタイリング剤、パーマ剤に対する私どもの理解と開発・提案能力を高めていきます。
デイビッド・タンは、「すでに成功している2つのプレミアムブランドを傘下に持つことで、魅力的なポートフォリオが生まれ、西洋とアジアにおける美の専門知識、イノベーション、教育が融合します。それにより、当社がヘアサロンパートナーや美容室に提供する価値は大きく高まるでしょう」と述べています。
特筆すべきは、アジアの消費者に特化した商品を開発するためジャパンビューティーのイノベーションハブが東京に設置されることです。このハブは、資生堂プロフェッショナルとシュワルツコフの両ブランドの製品処方など、新商品開発の拠点となります。
デイビッド・タンは、「当社は、イノベーションと成長のための強固なプラットフォームを築くことで、アジアにおけるプロフェッショナルヘアビジネスを加速しようとしています。同時に、顧客中心主義を強化し、上市までの時間を短縮し、ビジネスのデジタル化をさらに推進していきます。また、『成功に欠かせないのは人である』と考えている当社では、適切な人材の獲得と維持、多様かつ包括的な組織文化の推進、そして、急速に変化し続けるダイナミックな世界において必要性が高まっている起業家精神の育成を優先事項としています。資生堂プロフェッショナルの皆さんをヘンケルファミリーに温かく迎えたいと思います」と述べています。
ヘンケルのプロフェッショナル ヘアビジネスは、さまざまな国際市場セグメントで主要な市場地位を占めています。このビジネスは世界の美容企業のトップ3に入り、シュワルツコフ プロフェッショナル、インドラ、ボナキュア、イゴラ ロイヤル、オーセンティック ビューティーコンセプトといった美容師専用のヘアケア、ヘアスタイリング、カラーリングブランドの幅広いポートフォリオを提供しています。ヘンケルのプロフェッショナル ヘアビジネスは10億ユーロを超える売上高を誇り、2023年初頭までにランドリー&ホームケアとビューティーケア ビジネスユニットの統合により設立される新しいマルチカテゴリーのプラットフォーム、ヘンケルコンシューマーブランド ビジネスユニットの一部となる予定です。