ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
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2023/03/17 デュッセルドルフ ドイツ
今日の先進運転支援システム(ADAS)では、かつてない焦点精度の高解像度カメラ設計に対する需要が高まっています。ADASが完璧に機能すること、つまりカメラやLiDARの高い信頼性によってドライバーの安全性は担保されます。自動車業界の長年にわたるパートナーとして、ヘンケルはこうした次世代の需要を満たすために設計されたADASセンサーレンズ用の接着剤を開発し続けています。
ヘンケルは、新たなデュアル硬化型接着剤LOCTITE(ロックタイト)3296をラインナップに加え、ADASセンサーの高信頼性や精度に不可欠なアクティブアライメント専用接着剤シリーズを拡充しています。今回の新製品は、紫外線を数秒照射するだけで高い硬化深度が得られ、特にアルミやFR4に接着しやすい設計です。
精度が問題となる場合、部品の要求品質を満たすにはアクティブアライメントによる組立プロセスが不可欠です。アクティブアライメントの作業フローでは光学部品を位置決めし最適な焦点を確保できるよう微調整を行ってから、その位置で硬化させることができます。Z軸方向にしか調節できないねじ込み鏡筒と比べ、アクティブアライメントプロセスでは100ナノメートルの精度で6自由度のアライメントが可能です。
ヘンケルのADAS事業開発部長のRodrigo Aguilarは次のように説明します。「ADASカメラとLiDARモジュールは、ドライバーの運転環境制御を支援して安全上重要な機能を実行することで、すべての道路利用者の安全を確保します。ADASセンサーは高解像度の画像を提供するとともに、厳しい環境でも車が寿命に到達するまで高い信頼性を発揮し続けなければなりません」。
さらに、ヘンケル製品開発部長のAndreas Niegemeierは、「新製品LOCTITE 3296に先立ち発売された接着剤LOCTITE ABLESTIK(ロックタイト・エイブルスティック)NCA 3218は、抜群の性能と安定性に加え特別処方により長期耐久性を確保することができ、こういった要求の高い場面で真価を発揮します」と付け加えました。
LOCTITE 3296と今年初めに発売されたLOCTITE ABLESTIK NCA 3218はいずれも、デュアル(紫外線+熱)硬化型接着剤で、様々な組立時の要求事項を満たすためにそれぞれ接着特性が異なります。たとえばLOCTITE 3296は、紫外線を数秒照射するだけで高い硬化深度が得られ、特にアルミやFR4に接着しやすい設計です。一方、LOCTITE ABLESTIK NCA 3218は、光をより効率よく遮断するようグレーに着色されており後硬化は低温であることが求められる組立プロセス用に設計されているため、特にプラスチック部品の組立に有利です。いずれの製品も、硬化後の高い寸法安定性が実証済みです。
今回の新製品LOCTITE 3296もLOCTITE ABLESTIK NCA 3218も、カメラモジュール用の次世代接着剤です。100%カチオン型エポキシ接着剤の利点を活かし、両製品とも高いガラス転移温度(Tg)に加え、一定した低収縮性と高い硬化深度を組み合わせた性質により、アクリル系のようにフリーラジカル硬化方式を採用した従来の接着剤よりも優れています。
LOCTITE 3296もLOCTITE ABLESTIK NCA 3218も環境責任を重視した設計で、EU REACHに完全準拠しています。今でもほとんどの接着剤に光開始剤として使用されており最近健康への有害性から危険物質に分類されたアンチモンは、一切含まれていません。また、発がん性、変異原性、または毒性(CMT)物質や高懸念物質(SVHC)も使用されておらず、その他の有毒成分も一切含まれていません。
アクティブアライメント接着剤の塗布に関する詳細や技術情報については、アクティブアライメント接着剤サイトのホワイトペーパー Automotive ADAS Camera White Papers - Henkel Adhesivesをご覧ください。
LOCTITE®は、 ヘンケルおよび(または)米国、ドイツなどのヘンケルの系列会社の登録商標です。
※本プレスリリースは、2023年1月9日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。