2024/07/23  デュッセルドルフ ドイツ

2024年上半期の業績(速報値)を発表

ヘンケル、2024年上半期のきわめて好調な業績を受け、2024年度業績見通しを上方修正

ヘンケルは、2024年上半期の業績(速報値)を発表しました。2024年上半期のグループ売上高は10,813百万ユーロとなりました。既存事業売上高は2.9%増と好調な伸びを示しました。特に、調整後売上高営業利益率と調整後の優先株(一株)あたり利益は市場予想を上回っています。調整後の売上高営業利益率(調整後EBITマージン)は14.9%(前年度:11.5%)に上昇し、調整後の優先株(一株)あたり利益は2.78ユーロとなりました。為替変動の影響を除外すると前年同期比で32.9%増となります。2024年上半期のきわめて好調な業績と下半期に関する予想に基づき、2024年業績見通しを上方修正しました。コンシューマーブランド事業部門の利益見通しの上方修正とイノベーションの加速に向けたマーケティングへの投資拡大が上方修正の主な要因です。通期見通しでは下半期も直接材料価格は高止まりするものと見込んでいます。修正後の2024年度の売上高・利益見通しは次の通りです。

  • 既存事業売上高成長率:2.5~4.5%(変更なし)
    • アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)事業部門:2.0~4.0%(変更なし)
    • コンシューマーブランド事業部門:3.0~5.0%(変更なし)
  • 調整後の売上高営業利益率:13.5~14.5%(修正前:13.0~14.0%)
    • 接着技術事業部門:16.0~17.0%(変更なし)
    • コンシューマーブランド事業部門:13.0~14.0%(修正前:12.0~13.0%)
  • 調整後の優先株(一株)あたり利益(EPS):為替変動の影響調整後20.0~30.0%増(修正前:15.0~25.0%増)

ヘンケル最高経営責任者のカーステン・クノーベルは、「2024年度上半期の業績は全体的にきわめて好調で、2024年度業績見通しをさらに上方修正しました。これは当社の戦略が順調に前進していることを明確に示しています。」と述べています。クノーベルはさらに、「コンシューマー向け事業の統合を成功させ、戦略的措置やイニシアチブを実施していることが売上高、粗利益、収益に大きなプラスの影響を及ぼしています。2024年度上半期もブランドとイノベーションへの投資拡大を継続しましたが、将来に向けた成長目標の達成を支える基盤強化のために、下半期もブランドとイノベーションへの投資をさらに拡大させていきます。接着技術事業部門で着手された組織体制の変更についても具体的な成果が現れており、きわめて好調な業績に大きく寄与しています。当社はお約束したことを果たしながら、さらに収益性の高い成長に向け順調に前進しています」と述べています。

2024年上半期の業績(速報値)

2024年上半期の業績(速報値)によると、グループ売上高は10,813百万ユーロとなりました。既存事業売上高は2.9%増と好調な伸びを示しました。両事業部門ともに価格改定(2.5%増)が大きく寄与しました。グループ全体の販売量は、コンシューマーブランド事業部門のポートフォリオの最適化措置による影響が続いていることから小幅な増加(0.4%)となりましたが、2024年第1四半期比では引き続き改善が見られました。名目売上高は前年同期比で1.0%減でした。これは主にロシアの事業売却と為替変動の悪影響によるものですが、米国のSeal for Life Industriesと中国のVidal Sassoonの買収が完了したことはプラスに寄与しました。

2024年上半期の調整後営業利益(調整後EBIT)は前年同期の1,254百万ユーロから28.4%増の1,610百万ユーロでした。調整後売上高営業利益率(調整後EBITマージン)も340ベーシスポイントの大幅増加で14.9%となりました。2024年上半期の調整後の優先株(一株)あたり利益は増加し、2.78ユーロとなりました。為替変動の影響を除外すると前年同期比32.9%増となります。

2024年上半期における接着技術事業部門の売上高は5,475百万ユーロでした。既存事業売上高成長率は2.0%となりました。これには価格改定(0.2%増)と販売量増(1.8%)が特に寄与しました。その結果、同事業部門の販売量は2024年第1四半期比で引き続き改善が見られました。調整後営業利益は、前年同期の766百万ユーロから21.8%増の933百万ユーロとなりました。調整後売上高営業利益率は300ベーシスポイントの大幅増加で17.0%となりました。

2024年上半期におけるコンシューマーブランド事業部門の売上高は5,266百万ユーロでした。既存事業売上高成長率は4.3%となりました。これには価格改定(5.1%増)が大きく寄与しました。販売量は、主にポートフォリオの最適化措置の継続による影響から0.9%減となりましたが、2024年第1四半期比では引き続き改善が見られました。調整後営業利益は前年同期比で34.7%増の753百万ユーロとなりました。調整後売上高営業利益率は390ベーシスポイントの大幅増加で14.3%となりました。

2024年度第2四半期および上半期の業績の詳細については、予定通り2024年8月13日に発表します。

今後の見通し

2024年度に関する以下の見通しについては、2024年5月時点から変更はありません。

  • 買収・売却:名目売上高成長率への影響なし
  • 為替変動の影響:マイナス1桁台前半から半ばの影響
  • 直接材料価格は横ばいで推移1
  • 構造改革費用は250~300百万ユーロ
  • 有形固定資産および無形資産への投資によるキャッシュアウトフローは650~750百万ユーロ

 

1 前年度平均との比較

※2024年7月17日にドイツ・ヘンケル本社が発表したリリースの日本語訳版です。本リリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文原本が優先します。

本情報には、Henkel AG & Co. KGaA.の経営陣による現在の予測および仮定に基づく将来の見通しが含まれています。将来予測に関する記述とは、英文中expect, intend, plan, anticipate, believe, estimateなどの語句や同様の表現の使用を指しています。この情報に含まれる将来予測は、弊社経営陣による現時点での予測と予想に基づくものです。これらの記述は、その予測が結果的に正しくなることを保証するものではありません。Henkel AG & Co. KGaA.とその関連会社が実際に達成する将来の業績と結果は、多くのリスクと不確実性に左右されるため、将来予測に関する記述とは大きく異なる可能性があります。こうした要因の多くは、経済状況や競合の活動、その他市場要因など、弊社のコントロールを超えるものや事前に正確に予測することができないものです。ヘンケルは、これら将来予測をアップデートする意向はなく、またそれに関するいかなる義務を負うものでもありませんので、ご了承ください。 

本資料には、適用される財務報告枠組みの中で明確に定義されておらず、代替的業績指標(非GAAP指標)であるかまたはその可能性のある補足的な財務指標が含まれています。これらの補足的な財務指標は、単独で解釈すべきではなく、また連結決算報告書に適用される財務報告枠組みに従って表示されたヘンケルの純資産、財務状況または経営成績の代替的な指標と見なすべきではありません。類似の名称の代替的業績指標を報告または記載している他の企業は、かかる指標を、ヘンケルとは異なる方法で計算している可能性があります。

本資料は情報提供のみを目的としており、投資助言を提供するものではなく、有価証券の売却の申し出または購入の勧誘を構成するものではありません。