ヘンケルは、科学コミュニティにおける女性の活躍を応援する「マーサ・シュワルツコフ女性科学賞」の第4回目を開催します。毛髪科学に対する長年の卓越した貢献を称える本賞のほか、若手女性科学者の功績を称え応援する、新進気鋭の人材を対象とする「Emerging Talents」賞が授与されます。応募期間は、「国際女性デー」を記念して3月8日から開始となります。この取り組みは、毛髪科学とその関連分野に携わる女性研究者の貢献を称え推進するヘンケルの積極的な姿勢を改めて示すものです。
自然・材料・化粧品科学、バイオテクノロジー、機械工学、コンピューターサイエンス、医学の各分野に携わる女性研究者で毛髪、繊維、その他関連分野における研究業績を有する方が応募できます。研究業績は、繊維の機械的挙動の物理学的研究、構造的・活性物質効果のコンピューターシミュレーション、繊維研究のモデル(例:表面分析と繊維構造の科学的手法)、バイオテクノロジーに着想を得た、タンパク質および繊維の研究などの研究活動などが対象です。賞金は本賞で10,000ユーロ、「Emerging Talents」賞で5,000ユーロとなっています。
ヘンケル コンシューマーブランド グローバル研究開発 上級副社長であるフランク・マイヤーは、「科学の進歩は多様性の恩恵を受けていますが、依然として科学研究の多くの分野において女性が少ないというのが現状です。ヘンケルでは、すべての分野と多様性の次元において、平等を積極的に推進しています」と述べています。
この賞は、ドイツで初めて企業を率いた女性の1人で、毛髪研究所を設立したマーサ・シュワルツコフ氏を称えるものです。現在、シュワルツコフはヘンケル コンシューマーブランドのヘアケアカテゴリーにおける最大のブランドとなっています。本ブランドにおけるすべての技術革新は、シュワルツコフヘア研究所(世界中にある研究開発ラボ、ヘアテストサロンおよびヘアアカデミーで構成)の豊かな遺産を基盤にしています。この賞は、マーサの起業家精神とイノベーションの精神に加えて、シュワルツコフ社とヘア研究所を指導したマーサの共感力に敬意を表するものです。
ヘンケル コンシューマーブランド毛髪科学研究開発マネジャーでマーサ・シュワルツコフ賞審査委員会のコーディネーターを務めるジェシカ・ウェルゼルは、「当社の毛髪研究者ネットワークが着実に拡大していることを誇りに思います。これまでの応募者と受賞者は今やこのコミュニティに欠かせないメンバーであり、彼らとの科学的な交流や協働は当社の取り組みを大いに高めるものになっています。長年にわたる貢献には本賞を、新進気鋭の人材には『Emerging Talents』賞をそれぞれ授与し、ベテランの女性科学者だけでなく、有望な若手研究者にも、拡大を続けるこのネットワークに参加、貢献していただく機会を設けています」と述べています。
マーサ・シュワルツコフ賞に応募できるのは、博士号を持ち、自然科学、医学、コンピューターサイエンスの分野で豊富な経験を持つ世界中の女性研究者です。具体的な対象研究分野は、毛髪研究のほか、テキスタイルやウール繊維研究、生体表面の分析、毛髪や頭皮と物質との相互作用といった関連分野となります。今回は、毛髪繊維や毛髪表面の研究に関心のある女性研究者からの応募を特に歓迎いたします。なお、当該研究分野の修士課程を修了した女性研究者であれば、科学者としてのキャリアをスタートしたばかりであっても「Emerging Talents」賞に応募することができます。
ヘンケル コンシューマーブランドの研究開発部門に所属する女性科学者で構成する専門審査委員会が、応募者を審査します。受賞者には賞金とヘンケルの科学者による指導を受ける機会が与えられるほか、拡大を続けるマーサ・シュワルツコフ研究者ネットワークの学術会議とあわせて開催される授賞式にご招待いたします。授賞式はドイツにて、2026年の初めに開催の見込みです。
応募期間は2025年6月1日までです。ご興味をお持ちの女性科学者の方は、英語で作成した以下の書類 RnD.Award@henkel.com までお送りください。
専門審査委員会が特に重視するのは、毛髪研究分野における業績の意義と、それが消費者や環境に与える影響などです。また、パイオニア精神、独創性、イノベーションの可能性、研究プロジェクトの実現可能性、ヘア化粧品分野での重要性も評価基準になります。
※2025年3月6日にドイツ・ヘンケル本社が発表したリリースの日本語訳版です。本リリースは英語が原本であり、そ の内容・解釈については英文原本が優先します。