ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
ジャパンビューティー イノベーションハブ
シュワルツコフと資生堂プロフェッショナルが長年培ってきたヘアカラーのイノベーションとトレンド、プレミアムヘアとスカルプケア、育毛ケア、スタイリング、パーマソリューションなどの専門知識を活かし、アジアにおけるヘアプロフェッショナル事業の拠点となることを目指します。
今から約20万年前、人類は服を着ることを始めました。それに伴い、洗濯を始めました。動物の毛皮やウールの衣類からナイロンなどの人工繊維まで、着用するものはすべて清潔に保たなければなりません。長い間、それはとても大変な作業でした。
19世紀には、ヨーロッパで洗剤が普及しました。しかし、洗濯は依然として時間のかかる家事労働でした。また衣類は煮沸や手洗いをしなければならず、生地や肌を傷めるものでした。
現代の洗剤や洗濯機は、洗濯をより短時間に、より肌に優しく、より安全なものにしてくれます。さらに、より低温かつ少ないエネルギーでの洗浄を可能にすることで、洗濯が環境に与える影響を軽減しています。
「ヘンケルは何世代にもわたって、洗濯をより簡単に、安全に、効率的にしてきました。そして、循環型経済を促進し、消費者が新たな洗濯方法を模索できるよう、今も革新を続けています」
ヘンケル 研究開発ランドリー&ホームケア統括責任者 マッティア・デ・ドミニシス
洗濯はいつの時代も面倒なものですが、それでもかつてないほど簡単で効率的になりました。何千年もの間、人々は衣類を手でこすり洗いしなければなりませんでした。しかし、1907年に世界初の自己活性衣料用洗剤Persil(パーシル)が誕生したことで一変しました。従来の処方に漂白剤を添加する方法が開発され、衣類を日光にさらす必要がなくなったのです。これにより、洗濯を担っていた人は他のことに時間とエネルギーを割けるようになり、更に、肌や衣服の保護効果も高まりました。
その後の数十年に、洗濯界の先駆者たちは、衣類洗浄が環境に与える影響に焦点を当て始めました。例えば、洗剤に含まれるリン酸塩は、湖や川で藻類が過剰に繁殖し、水中の酸素濃度が低下する原因となっていました。1986年、Persilブランドから、消費者が心から気持ちよく洗濯できる無リン洗剤が発売されました。
環境に配慮した洗濯の風潮が高まり、洗剤メーカーは製品本体だけでなく、更に視野を広げ、包装容器に着目しました。90年代初頭に発売されたPersilの液体製品用の軽量化容器は、輸送が容易になって燃料効率が向上しました。100%リサイクルプラスチックを使用した最初のPersil洗剤のパッケージがスーパーの棚に並んだのは、1993年のことでした。
同じ頃、洗濯のイノベーションは、資源の節約、排出物の削減、気候変動などへの対策が求められるようになりました。1994年、濃縮度がアップし、個別包装されたPersil Megaperls(パーシル メガパールズ)が登場し、1回の洗濯で使用する洗剤の量が65%削減されました。2000年代に入ると、さらに高濃度の粉末タイプ、ジェルタイプ、液体カプセルタイプのPersil製品が開発されました。また、より低い温度でも洗浄可能な処方も開発され、水温を上げる際に生じる排出物が削減できるようになりました。例えばPersil ColdZyme(パーシル コールドザイム)は、わずか20℃でも、優れた洗浄効果を発揮します。
先駆者たちは、今もなお、衣服の洗濯方法に革命を起こすための方法を模索し続けています。現在、多くの製品が、循環型リサイクルシステムと両立できるように配慮されたパッケージで提供されています。それに加えて、Persil GreenPower Gel(パーシル グリーンパワージェル)には85%の天然成分が含まれており、洗濯による世界の貴重な資源への影響を軽減しています。洗濯は、時間の節約から地球環境の保護まで、何千年もの間、変容し続けてきました。そして未来は、これまで以上に明るくクリーンなものになるでしょう。
ヘンケルは近年、Persilの一層の改良に加え、持続可能性を重視した、数多くの洗濯用洗剤や家庭用クリーナーのブランドを提供しています。コンセプトは最良の原材料をできるかぎり使用することと、サステナブルな包装。新ブランド「Love Nature」(ラブネイチャー)では、植物由来の高機能なランドリー製品や、食器用洗剤、クリーニング製品を展開しています。「EUエコラベル」のほか、ほとんどの製品が肌やアレルギーに配慮した「ECARF品質シール」を取得しており、香料は低刺激性のみを使用しています。すべてのLove Nature製品の製造段階において、動物由来成分は不使用となっています。ボトル本体には100%再生プラスチックを使用しており、完全リサイクルが可能です。
Persilの歩みと、洗濯のサステナブルへの道のり
世界初の自己活性衣料用洗剤
世界初の自己活性衣料用洗剤、Percil(パーシル)が登場。 重労働な家事作業と、生地にダメージを与える洗濯物のこすり洗いが不要になり、人々の暮らしをより快適にしました。
リン酸不使用の洗剤
リン酸不使用のPercilを発売。 1959年という早い段階から、製品の環境品質管理を開始しました。
パッケージの軽量化
環境負荷の少ないパッケージを導入。 1950年代から、環境に配慮し責任あるパッケージ開発を行っています。
Persil Megapearls:より効率的な粉末洗剤
Persil Megaperls(パーシル メガパールズ)は、当時販売されていた従来の粉末洗剤と比較すると、1回あたりの使用量が、65%削減されました。
Persil Duo-Caps:低温での水洗浄
Persil Duo-Caps(パーシル デュオキャップス)は、当時販売されていた液体洗剤と比較すると、濃縮率が2倍になり、低温でも十分な洗浄性能を発揮しました。
Persil ColdZyme
Persil ColdZyme(パーシル コールドザイム)は、水温20℃の冷水でも優れた洗浄力を発揮しました。
濃縮度がさらにアップした液体洗剤
2018年に発売された新世代の液体洗濯洗剤は、汚れ除去能力が最大40%アップしました。1回あたりの使用量73mlが、低温使用時でも50mlになりました。
Persil Discs
革新的な4チャンバーシステム:Persil Discs(パーシル ディスクス)は、使いやすく、20℃の低温でも強力に汚れを落とすことができます。
Persil Green Power
Persil Green Power Gel(パーシル グリーンパワージェル)は85%が天然由来成分配合で、皮膚科医によるテスト済みです。さらに、「Blauer Engel」(ブルーエンジェル・ドイツ環境庁)の認定を受けています。