ヘンケルが展開する2つの事業部門「アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)」「ヘンケル コンシューマーブランドは。
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2023/11/28 デュッセルドルフ ドイツ
ヘンケルは、第2度目の「マーサ・シュワルツコフ女性科学賞」を授与しました。この賞は、女性科学者を奨励するとともに卓越した女性科学者を称えるものです。デュッセルドルフにて今回の受賞者3名が表彰されました。受賞者は、賞金のほかに、各自の研究に関し意見交換を含めヘンケルの専門家陣からサポートを受けることができます。
機会均等とジェンダー平等は、ヘンケルの企業文化に不可欠な要素です。そのため、ヘンケルは、社内外の幅広い分野において女性の支援に取り組んでいます。科学の研究分野では依然として女性が過小評価されている状態であることから、ヘンケルは科学分野の女性たちを支援する試みの一つとして、2022年にマーサ・シュワルツコフ女性科学賞を創設しました。この賞の授与により、科学分野における才能豊かな女性の活躍を促進し、その研究プロジェクトを支援していきます。ヘンケル コンシューマーブランド グローバル研究開発責任者であるフランク・マイヤーは、「今年のマーサ・シュワルツコフ女性科学賞の受賞者が加わることによって、当社の毛髪研究分野の専門家ネットワークが一層強化されることを私たちは大変嬉しく思っています。また、私たちは、優れた女性研究者たちが毛髪や毛包に関する科学を前進させるのを支援しており、そこから新たな知見を得てお客様の生活の継続的な向上に取り組んでいます」と述べています。
マーサ・シュワルツコフ女性科学賞は、国籍を問わず、生命科学、物理学、医学、コンピューターサイエンスの分野の女性科学者を対象としています。今年の受賞者は、毛髪研究、またはテキスタイルやウール繊維研究、生体表面の分析、毛髪や頭皮と物質の相互作用といった関連分野を専門としています。つまり、今年の受賞者は、20世紀にすでに毛髪研究に取り組んでいたマーサ・シュワルツコフが着手した研究テーマを受け継ぎ進めているということになります。
研究の功績を称え、受賞者には賞金とともに、研究を一層前進させられるようヘンケルの専門家陣から助言・指導を受ける機会が提供されます。ヘンケル コンシューマーブランド研究開発部門所属の科学者で構成された専門家審査員が科学的側面から全応募案件について審査を行い、11月21日にデュッセルドルフで開催された授賞式にて受賞者が発表されました。ヘンケル コンシューマーブランドの研究開発コーポレートディレクター兼マーサ・シュワルツコフ賞の専門家審査員長を務めるアンドレア・ザットラーは、「非常に多くの優秀な応募が寄せられ、そして今回も、女性研究者3名に賞を授与できたことを大変嬉しく思っています。そして今年は、賞をさらに国際的なものにするという野心的な目標を達成できたことを特に喜ばしく思っています」と述べています。
今回の受賞の決め手となったのは、受賞者3名の革新力、パイオニア精神、そして現代において極めて意義のある研究内容であったという点でした。アンドレア・ザットラーは、応募された研究内容や各受賞者のたどってきた道のり、経験、研究の方向性などの違いに、毛髪研究の多様性が顕著に表れていると説明しました。
今年の最優秀賞(賞金10,000ユーロ)は、インペリアルカレッジ ロンドンのクレア・ヒギンズ博士が受賞しました。ヒギンズ博士は、欧州毛髪研究学会(European Hair Research Society)の会長であり、人の毛包とその皮膚環境に焦点を合わせた研究を20年以上にわたり行っています。また、髪老化に関する研究で国際的に高い評価を受けており、将来的に、自分の研究のような科学的研究が髪老化で悩んでいる人たちに役立つ効果的な技術や特許製品の開発に寄与することを望んでいます。
優秀賞(賞金5,000ユーロ)は、上海交通大学教授のヤン・ジャン博士が受賞しました。中国をはじめアジア諸国の学会メンバーでもあるジャン教授・博士は、研究者としてすでに30年以上のキャリアを有していますが、その間一貫して医学・免疫学領域における糖鎖生物学的な関連性について研究を進めてきました。ジャン教授・博士は、宿主の生理的状態、患者背景、片利共生微生物叢、ふけ形成の関連性を世界で初めて体系的に示しました。
新進気鋭の人材に与えられる「Emerging Talent」賞(こちらも賞金5,000ユーロ)は、マウントサイナイ・アイカーン医科大学(ニューヨーク)のヤン・ホアン博士が受賞しました。今年初めに完成させた復旦大学の博士論文では、男性型円形脱毛症の発症および治療をテーマに取り上げています。ホアン博士は、研究成果を臨床応用につなげ、患者さんために役立つことを目指しています。
※2023年11月22日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。プレスレポートは英語が原本であり、その内容・解釈については英文原本が優先します。